
ウォシュレットの水が出ないときの原因と対処法について
ウォシュレットの水が出ないとき、まず疑うべきは「設定・センサー・水路(フィルタ・ノズル)」の3系統です。
リモコンの電池切れや着座センサーの不具合、止水栓の開度不足、給水ストレーナの目詰まり、ノズル先端の汚れなど、ご家庭で安全に確認・改善できる軽症要因が少なくありません。
一方で、電磁弁や基板、ヒーター不良など、分解が必要な重症要因もあり、ここは無理をすると漏水・感電・保証外対応のリスクが高まります。
本記事では、症状別に原因の切り分けから自分でできる対処法、業者へ任せる判断基準を、失敗しやすいポイントと併せてわかりやすく解説いたします。
作業前には必ずコンセントを抜き電源をOFFにし、止水栓を閉めるという安全手順を徹底してください。
ウォシュレットから水が出なくなるトラブルは、短時間で改善するケースも多いので、落ち着いて対応しましょう。
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- 監修者
- 石川隆之
- 自己紹介
- 2017年に株式会社ネクストイノベーション入社。現在は、現場の統括者として活躍中。豊富な経験・知識、確かな技術力で、水まわりのお悩み・お困りごとを迅速に解決します。
- 保有資格
- 給水装置工事主任技術者 / 排水設備工事責任技術者 / ガス可とう管接続工事監督者
- 水が出ない原因と症状別の見分け方
- 自分でできる安全な対処手順
- 業者に依頼すべきサインと費用の目安
目次
症状から水が出ない原因を絞る
全く水が出ない
全く水が出ない場合は、まず電源まわりと設定を確認します。
プラグ抜けやブレーカーの落ち、長時間節電モードの作動がないかをチェックしてください。
次に着座センサーです。ウォシュレットは便座に座っていないと作動しないため、必ず着座した状態で試し、センサー面の汚れや水濡れによる誤検知も拭き取ってリセットします。
操作部・リモコンの不具合も定番です。リモコンの電池切れ、赤外線が受光部に届いていない位置関係、チャイルドロックや誤操作防止設定がオンになっていないかを見直します。
給水側では、止水栓が閉まっている、または開度が小さい、分岐金具の小バルブが閉まっている場合があるため、適正に開け直してください。
さらに、給水ホース根元のストレーナに砂やサビが詰まっていると通水できません。止水後に取り外して清掃します。
以上を試しても、操作音はするのに水が出ない場合は、電磁弁や基板の不良が疑われます。この段階は分解修理の領域になるため、無理をせず専門業者へ相談してください。
水は出るが弱い・断続的
水は出るものの水勢が弱い、あるいは断続的に止まる場合は、まず止水栓の開度と水圧を確認します。
集合住宅の高層階などはもともと水圧が低めで、止水栓が半開のままだと水量不足になりがちです。
次にノズル先端の目詰まりを疑いましょう。水垢や汚れで噴孔が塞がれると、噴射が弱く不安定になります。
機種によっては本体内部にフィルタ(ストレーナ)があり、ここが汚れていても同様の症状が出ますので、取扱説明書に従って清掃してください。
また、便座内部の安全装置(過熱保護など)が作動すると一時的に吐水が止まることがあります。この場合はコンセントを抜いて1分ほど待ち、再接続してリセットすると復帰することがあります。
いずれも作業前には必ず電源を切り、止水栓を閉めるなど安全確保を徹底してください。
「おしり」は出ないが「ビデ」だけ出る(または逆)
「おしりは出ないがビデだけ出る(または逆)」という症状は、モード切替用の弁の不良や、ノズル内部の片側だけが目詰まりしている可能性が高いです。
切替弁が正常に動かず一方の通路しか開かない、あるいはノズル先端・内部に水垢や汚れが詰まり片側の噴路だけ塞がっていると、特定モードだけ反応しなくなります。
まずは取扱説明書に沿ってノズルの清掃(先端キャップを外せる機種は外して洗浄)を行い、改善しなければ切替弁まわりの不良を疑って専門業者に相談してください。
温水は出ない・冷たい
温水が出ない、もしくは冷たい場合は、まず設定を見直してください。
温度設定がOFFまたは低温になっていないか、節電(省エネ)モードで加温が抑えられていないかを確認します。
また、内部の過熱保護が一時的に作動していると温水が止まることがあります。この場合はコンセントを抜いて1分ほど待ち、再接続してリセットすると復帰することがあります。
設定やリセットで改善しない場合は、瞬間式ヒーターの不良や基板不良が疑われます。
吐水自体はあるのに温度だけ上がらない症状が典型的です。これ以降は分解修理の領域になるため、無理をせず専門業者へ相談してください。
自分でできる基本対処
電源・設定を確認
- コンセントの差し込み・ブレーカー、リモコン電池交換。
- 「誤作動防止」「チャイルドロック」「長時間節電」などをOFF。
- 温水・水勢レベルを適正に設定、テスト洗浄で反応を見る。
着座センサーをチェック
- 便座表面(着座センサー部)をやわらかい布で清掃・乾拭き。
止水栓・分岐金具を全開近くに
- 便器横(床や壁)の止水栓を反時計回りで開く。
- 分岐金具の小バルブが閉まっていないか確認。
- 水勢が弱いと感じる場合は開度を少しずつ増やす。
給水ストレーナの清掃
- フィルタを取り出して中性洗剤で洗浄。
- 砂・サビが多いご家庭は定期清掃を。再接続後は漏れが無いか確認を。
ノズルの手動清掃
- メンテナンスモード・ノズル掃除ボタンでノズルを出す。
- 先端キャップを外せる機種は外し、柔らかいブラシと中性洗剤で優しく洗う。
- 仕上げに「ノズル洗浄」機能(自動洗浄)があれば実行。
- 目詰まりがひどい場合はぬるま湯に浸す。
リモコン再登録・受信確認
- 赤外線式は受光部の清掃、無線式は再ペアリング。
- 壁リモコンが反応しない時は本体側操作パネルで動くかを確認。
電源リセット(再起動)
- コンセントを抜き1分待って再接続。過熱保護や一時的エラーが解除されることあり。
ここまでで改善しなければ、電磁弁・ポンプ(機種による)・基板・ヒーターなど内部故障の可能性が高く、分解は危険です。専門業者への相談をおすすめします。
業者に依頼すべき目安
- 電源・着座・止水栓・フィルタ・ノズル清掃をしても全く水が出ない・すぐに止まる。
- 片側モードのみ不可が継続(弁・ノズルユニットの不良疑い)。
- 温水だけ出ない(ヒーター・基板故障疑い)。
- 本体内部から異音・焦げ臭さ・水漏れ。
- タンクレストイレ一体型でのトラブル。
修理・交換の費用目安
機種・設置状況などで金額は変動します。以下の金額は目安になります。
- 点検・軽微調整・フィルタ清掃:5,000~12,000円
- ノズルユニット清掃・軽修理:6,000~15,000円
- 電磁弁(開閉弁)交換:12,000~25,000円
- 着座センサー交換:9,000~18,000円
- 基板・ヒーター関連の修理:15,000~35,000円
- 便座本体交換(温水洗浄便座のみ):8,000〜15,000円+部材費
- 一体型トイレのユニット修理・交換:要見積
目安として、使用年数8~10年のトイレで複数部位の劣化の場合、修理よりも本体交換がおすすめです。
再発防止のコツ
- 年1回の頻度で給水ストレーナ清掃・ノズルの手入れ。
- 月1回の頻度で壁リモコンの動作確認・電池残量チェック。
- 日常的に使用後に一度「ノズル洗浄」を実行、便座・受光部の乾拭き。
ウォシュレットの水が出ないときは、ひかり水道設備へ

ひかり水道設備は、水道局指定工事店です。
東京都・神奈川県・埼玉県の幅広い地域で、水まわりのお悩み・お困りごとに年中無休・最短即日中に対応いたします。
ウォシュレットの水が出ないときは、フィルタ清掃で解決する軽症から、電磁弁・基板などの修理が必要となる重症まで幅広い不具合原因が考えられます。
「まずは点検だけ」「清掃で直るか見てほしい」「修理と交換どちらが得か相談したい」など、状況にあわせて最適な方法をご提案いたします。
ウォシュレットのトラブルはもちろん、トイレの詰まりや水漏れなどでお困りの際は弊社までお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
「おしり」は出ないのに「ビデ」は出ます。故障ですか?
切替弁やノズル片側の詰まりが疑われます。ノズル清掃とフィルタ掃除を行い、改善しなければ弁やノズルユニット交換が必要になることがあります。
水勢が弱いだけでも相談して良い?
もちろんOKです。お気軽にご相談ください。
自分で分解清掃しても大丈夫?
取扱説明書に記載のユーザー向け清掃範囲のみ可。それ以上の分解は漏水・感電・保証対象外のリスクがあり、弊社では推奨いたしません。
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今回は、「ウォシュレットの水が出ない原因と対処法」についてご紹介しました。
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