
トイレのタンクの手洗い器からの水が止まらない原因と直し方
トイレのタンク上の手洗い器は、タンクに給水するときだけ水が出る仕組みです。
つまり、水が止まらないときは、タンクに水が溜まらなくなっているということが考えられます。タンクに水が溜まらないということは、部品の劣化などによってどこかで水漏れが発生している可能性が高いです。
手洗い器からの水が止まらなくなったときの主な原因は下記の通りです。
- ボールタップ(給水弁)の不良・ダイヤフラム劣化
- フロートバブル(フロート弁)が閉じない、鎖の長さが不適切
- オーバーフロー管(排水弁一体)のひび割れ・緩み
- 水位調整のズレ(設定が高すぎて常時オーバーフロー)
- 給水弁にゴミが挟まり止水できない
- 給水圧が高すぎる、止水栓を開け過ぎ
- 止水栓や給水接続部での不具合
本記事では、症状から原因の調査、自分でできる対処法、業者に頼んだときの修理費用の目安などについてご紹介いたします。
安心の水道局指定工事店ひかり水道設備
お電話でのお問い合わせ
0120-970-854
年中無休 / 受付 8:00~19:00
- 監修者
- 石川隆之
- 自己紹介
- 2017年に株式会社ネクストイノベーション入社。現在は、現場の統括者として活躍中。豊富な経験・知識、確かな技術力で、水まわりのお悩み・お困りごとを迅速に解決します。
- 保有資格
- 給水装置工事主任技術者 / 排水設備工事責任技術者 / ガス可とう管接続工事監督者
- タンクの手洗い器の水が止まらない原因と見分け方
- 自分でできる安全な対処法
- 業者に依頼するタイミングと費用の目安
目次
症状から原因を特定する
便器内に水がチョロチョロ流れ続け、手洗い器の水も止まらないときは、フロートバルブの不良、鎖が短い又は引っかかっている、オーバーフロー管の割れ、排水弁の劣化が考えられます。
便器内への水漏れがなく、手洗い器の水だけ止まらないときは、ボールタップの不良、ダイヤフラムの劣化、水位調整のズレが考えられます。
自分でできる応急処置・点検・調整・清掃
DIYする前に、まずは止水栓を閉めましょう。また、タンク内部のナットは樹脂製品のものが多く、力任せに回すと割れる恐れがあるため、点検・調整・清掃の際はご注意ください。
フロートバルブと鎖の点検
- 排水弁がゴミを噛んでいないか、弁がしっかり密着しているか確認
- 鎖のたるみは5~10mmが目安(短すぎると常時開いて給水が止まらない)
- フロートバルブ(ゴム)が溶けてベタつく・変形していたら交換
水位の調整
- タンク側面の水位ラインに合うように、ボールタップの調整ネジで水位を下げる
ボールタップ(給水弁)の点検
- ダイヤフラムが硬化・破れていると止水不良が発生
- 型式が分かればダイヤフラム交換だけで直る場合あり
- 給水口にゴミが入ると弁が閉じきらなくなるため、ストレーナ清掃
オーバーフロー管の点検
- 管の根元のひび・グラつきがないか確認
- 便器側へ常時、水が流れているなら、排水弁ユニットの交換も検討
止水栓・給水圧の確認
- 半開~7割程度開けて、戻して様子を見る(給水圧が高すぎると弁が暴れることがある)
部品交換の要点(DIYでも可)
フロートバルブ交換
比較的簡単な作業です。型式に適合した製品を選び、弁座の清掃後にフロートバルブを交換、鎖を調整しましょう。
ダイヤフラム交換
メーカー・品番を確認し適合する製品を選びましょう。分解時にスプリングや小部品の向きに注意しながら交換してください。
ボールタップ交換
止水後、給水管を取り外します。古い弁を外した後、新しいものに取り替え、水位調整を行いましょう。
オーバーフロー管の交換
タンク底部の大ナットを外す工程があり、固着・割れるリスクがあるためDIYに自信がなければ無理せず業者に相談しましょう。
DIYを避けたほうが良いケース
- タンク底部の大ナットが固着、オーバーフロー管の台座が割れている
- 節水一体型・隠蔽タンクで分解工程が複雑なトイレ
- 止水栓が回らない、水が漏れている(止水栓交換が必要)
- 型式が不明で適合する部品を選べない
業者に依頼時の修理費用の目安
現場状況やトイレの機種、部材価格部材価格などで金額が変動するため、以下の価格は目安です。明瞭な価格が知りたいときは、現地お見積もりを依頼することが確実です。
- 出張点検・軽微な調整:5,000~9,000円前後
- フロートバルブ交換:6,000~15,000円前後(部材費込)
- ダイヤフラム交換:7,000~14,000円前後(部材費込)
- ボールタップ交換:11,000~24,000円前後(部材費込)
- 排水弁一式(オーバーフロー管)交換:12,000~30,000円前後(部材費込)
- 止水栓交換:8,000~24,000円前後(部材費込)
長年使用しているトイレの場合、タンク内の部品の多くが劣化していることがあり、劣化している部品はすべて交換されることをおすすめします。
手洗い器の水が止まらない時は、ひかり水道設備へ
ひかり水道設備は、水道局指定工事店です。
東京都・神奈川県・埼玉県の幅広い地域で、水まわりのお悩み・お困りごとに年中無休・最短即日中に対応いたします。
トイレの手洗い器の水が止まらないといった不具合を放置すると、無駄な水道代を支払うことになりますし、二次故障(部品の偏摩耗)を招くことにもなります。
「なるべく早く直してほしい。」「適合部品の手配からお願いしたい。」など、ご要望に合わせて現地で丁寧にご説明、お見積もりさせていただきます。
トイレのトラブルでお困りの際は、ぜひ、水道局指定工事店ひかり水道設備までお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
応急的に止めるには?
まず止水栓を閉め、タンクのレバーで残水を抜きます。夜間などはこれで一時的に凌げます。
市販のパーツは汎用品で大丈夫?
タンク品番に合った適合品が安全です。製品が合わないと水位のズレ・再発の原因となるのでご注意ください。
調整だけで直ることはある?
はい。鎖の長さと水位調整で解決する軽症が一定数あります。再発するようでしたら部品の劣化を疑ってください。
安心の水道局指定工事店ひかり水道設備
お電話でのお問い合わせ
0120-970-854
年中無休 / 受付 8:00~19:00
今回は、「トイレの手洗い器の水が止まらない原因と直し方」についてご紹介しました。
他のコラムも、ぜひご覧ください。
