
グリストラップの詰まりはどう直す?症状別の原因と業者へ頼む目安
飲食店やホテル、病院、食品工場などの厨房では、調理や洗い物に伴って油脂や食材カスを含んだ排水が発生します。
これらがそのまま排水管へ流れ込まないよう、油脂や固形物を分離する設備がグリストラップです。
グリストラップは「グリーストラップ」や「グリース阻集器」と呼ばれることもあります。
適切に清掃されていれば厨房排水をスムーズに流せますが、生ごみ・油脂・汚泥などが溜まると排水の流れが悪くなることがあります。
「シンクの水が引かない。」「グリストラップの水位が高い。」「床排水口から汚水が逆流する。」といった症状がある場合は、グリストラップ本体またはその先の排水管が詰まっている可能性があります。
営業中に詰まりが起こると、食器洗浄機やシンクが使えなくなり、営業の継続が難しくなることもあります。
無理に大量の水を流さず、まずは状況を確認しましょう。
本記事では、グリストラップが詰まったときに最初にやること、主な詰まり原因、自分でできる清掃、高圧洗浄などを業者へ依頼する目安について解説いたします。
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- 監修者
- 石川隆之
- 自己紹介
- 2017年に株式会社ネクストイノベーション入社。現在は、現場の統括者として活躍中。豊富な経験・知識、確かな技術力で、水まわりのお悩み・お困りごとを迅速に解決します。
- 保有資格
- 給水装置工事主任技術者 / 排水設備工事責任技術者 / ガス可とう管接続工事監督者
- グリストラップが詰まったときに最初に行うこと
- グリストラップ本体と排水管が詰まる原因
- グリストラップ詰まりを予防する方法
目次
- 1 グリストラップが詰まったときに最初に行うこと
- 2 グリストラップが詰まると起こりやすい症状
- 3 グリストラップとは?油脂を分離する仕組み
- 4 グリストラップが詰まる主な原因
- 5 グリストラップ本体と排水管のどちらが詰まっている?
- 6 自分でできるグリストラップの清掃方法
- 7 グリストラップ詰まりで避けたい対処法
- 8 業者へ相談した方がよい症状
- 9 専門業者が行うグリストラップ詰まりの作業
- 10 グリストラップ詰まりの作業料金が変わる要因
- 11 グリストラップの詰まりを放置するリスク
- 12 グリストラップ詰まりを予防する方法
- 13 グリストラップの廃棄物は適切に処理する
- 14 グリストラップの詰まりは営業に影響する前に対処しましょう
- 15 グリストラップや厨房排水の詰まりはひかり水道設備へご相談ください
- 16 よくあるご質問
グリストラップが詰まったときに最初に行うこと
厨房から大量の水を流すのを止める
まずはシンク、食器洗浄機、床排水などから大量の水を流すのを一時的に止めます。
排水の流れが悪い状態で使用し続けると、排水管内へさらに水が溜まり、次のような被害に繋がる恐れがあります。
- シンクから水が溢れる
- 床排水口へ汚水が逆流する
- グリストラップから汚水が溢れる
- 厨房機器や食材が汚水に触れる
- 店舗内へ悪臭が広がる
営業中であっても、水位が下がらない場合は、無理に使用を続けず業者へ相談することをおすすめします。
グリストラップ内の水位を確認する
グリストラップの蓋を開け、通常よりも水位が高くなっていないか確認します。
蓋は重いものが多く、周辺の床が油や水で滑りやすくなっていることもあります。
転倒や指の挟み込みに注意し、無理のない範囲で確認してください。
水位が流出口付近まで上がっている場合は、下流側の排水管で詰まりが起こっている可能性があります。
バスケット内の生ごみを取り除く
グリストラップの流入口付近には、生ごみや食材カスを受け止めるバスケットが設置されています。
バスケット内に次のようなものが溜まっていないか確認しましょう。
- 野菜くず
- 米粒
- 麺類
- 骨や殻
- 紙ナプキン
- ラップやビニール
- 割り箸
- おしぼり
バスケットが目詰まりしている場合は、ごみを取り除くだけで水の流れが改善することがあります。
ごみを取り除く時はゴム手袋や長靴を着用し、取り除いたごみをグリストラップや排水口へ戻さないでください。
水面に浮いている油脂を回収する
グリストラップの水面に油脂が厚く溜まっている場合は、すくい網などで回収します。
油脂を排水管へ押し流してしまうと、その場では水位が下がっても、下流側で油が冷えて固まり、さらに除去しにくい詰まりになることがあります。
目に見える油脂は、排水へ流さず適切に回収しましょう。
清掃後は少量の水を流して確認する
バスケット内のごみや浮上油脂を取り除いたら、少量ずつ水を流して水位を確認します。
清掃後に水位が下がり、排水が正常に流れる場合は、バスケットやグリストラップ内の汚れが原因だった可能性があります。
一方、清掃後も次の症状がある場合は、トラップ管やその先の排水管が詰まっている可能性があります。
- 水位が下がらない
- 水を流すとすぐ水位が上がる
- シンクや床排水口へ逆流する
- ゴボゴボと音がする
- 複数の排水口で同時に流れが悪い
この場合は無理に使用を続けず、ひかり水道設備など排水管の詰まりに対応できる業者へ相談しましょう。
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グリストラップが詰まると起こりやすい症状
グリストラップの詰まりは、急に流れなくなるとは限りません。
最初は排水速度の低下や臭いなど、軽い症状から始まることがあります。
厨房の排水が流れにくい
シンクや床排水口に水が溜まり、以前より排水に時間がかかる場合は、詰まりの初期症状かもしれません。
グリストラップ内の油脂や汚泥が増えたり、排水管内に油が付着して通り道が狭くなったりすると、少しずつ排水速度が遅くなります。
完全に詰まる前に清掃や点検を行うことで、営業中の逆流や溢れを防ぎやすくなります。
グリストラップ内の水位が高い
通常より水位が高い状態が続く場合は、流出口や排水管側で水の流れが妨げられている可能性があります。
バスケットを清掃しても水位が下がらない場合は、グリストラップ本体より先の排水経路を確認する必要があります。
排水口から水が逆流する
シンクや床排水口へ水が戻ってくる場合は、排水管内での詰まりが進行している可能性があります。
複数の排水口で同時に逆流する場合は、それぞれの排水が合流する共通排水管で詰まりが起こっていることも考えられます。
汚水の逆流は衛生環境に大きく影響するため、厨房の使用を止め、なるべくお早めに業者へ相談してください。
グリストラップから汚水があふれる
グリストラップから水や油が溢れている場合は、重度の詰まりが疑われます。
床に広がった汚水によって、次のような二次被害が発生する可能性があります。
- 転倒事故
- 厨房設備の故障
- 食品や資材の汚染
- 悪臭の拡大
- 害虫の発生
- 周辺テナントへの影響
詰まりが疑わしいときは、水の使用をすぐに止めて専門業者へ連絡しましょう。
悪臭や害虫が発生している
グリストラップから油や生ごみのような臭いがする場合、油脂や汚泥が長期間放置されている可能性があります。
腐敗した汚れは、チョウバエやゴキブリなどの発生源にもなります。
グリストラップ内を清掃しても悪臭が残る場合は、排水管や屋外排水桝に油脂や汚泥が溜まっていることがあります。
ゴボゴボと音がする
排水時にゴボゴボと音がする場合は、排水管内の空気がスムーズに抜けていない可能性があります。
油脂や汚れによって排水管内が狭くなると、水と空気が正常に流れにくくなります。
完全に詰まる前のサインとして、排水状態を確認しましょう。
グリストラップとは?油脂を分離する仕組み
グリストラップは、排水に含まれる油脂や固形物を一時的に分離・貯留する設備です。
油を消したり分解したりする設備ではないため、溜まった生ごみ、油脂、汚泥は定期的に取り除く必要があります。
バスケットで生ごみや異物を受け止める
最初の槽に設置されたバスケットで、食材カスなどの大きな固形物を受け止めます。
バスケットを清掃せずに使用すると、網目が塞がり、水が流れにくくなります。
また、バスケットを外したまま使用すると、生ごみが槽内や排水管へ流れ込み、詰まりやすくなります。
油脂を水面に浮かせて分離する
油は水より軽いため、グリストラップ内で水面に浮きます。
水面に浮いた油脂を定期的に回収することで、排水管へ流れる油の量を減らすことができます。
油脂層が厚くなるまで放置すると、流出口付近を塞いだり、次の槽へ流れたりするため、定期的に回収することをおすすめします。
汚泥を槽の底に沈める
細かな食材カスや汚れの一部は、槽の底に沈んで汚泥になります。
汚泥が大量に堆積すると、グリストラップ内の有効な容量が減り、油脂を十分に分離できなくなります。
底に溜まった汚泥も定期的に確認し、必要に応じて除去しましょう。
油脂の少ない排水を排水管へ流す
グリストラップ内では、仕切り板やトラップ管によって、水面の油脂や底の汚泥が流れ出にくい構造になっています。
仕切り板やトラップ管が外れている、破損している、正しく設置されていない場合は、油脂が排水管へ流れ込みやすくなります。
清掃後は、取り外した部品を正しい位置へ戻しましょう。
グリストラップが詰まる主な原因
グリストラップの詰まりは、日常清掃の不足だけでなく、排水の使い方や異物混入などでも発生します。
バスケットに生ごみが溜まっている
バスケットに生ごみや食材カスが大量に溜まると、水の通り道が狭まり排水されなくなります。
利用量の多い店舗では、短時間でもバスケットがいっぱいになることがあります。
営業終了後だけでなく、必要に応じて営業中も確認しましょう。
水面に油脂が大量に溜まっている
揚げ物や炒め物、ラーメンなど、油を多く使用する店舗では、グリストラップに油脂が溜まりやすくなります。
廃油、ラーメンのスープ、ソースなどをそのまま流すと、グリストラップ内だけでなく、排水管の奥にも油脂が付着します。
槽の底に汚泥が堆積している
底に溜まった汚泥を長期間除去していない場合は、槽内の容量が少なくなり、排水の流れを妨げることがあります。
堆積した汚泥が流出口側へ移動すると、トラップ管や排水管を塞ぐ原因にもなります。
トラップ管や排水管に油脂が固着している
グリストラップを通過した油脂は、排水管内で冷えて固まることがあります。
油脂が少しずつ管内に付着すると、排水経路が狭くなり詰まりを起こします。
排水管内で固まった油脂は、グリストラップ本体を清掃しただけでは除去できません。
詰まり具合によって、トーラー作業(ワイヤー作業)や高圧洗浄が必要になることがあります。
異物が流れ込んでいる
割り箸、ラップ、ビニール、おしぼり、紙類などが排水管へ流れ込むと、管内で引っ掛かって詰まりを起こすことがあります。
異物は薬剤では溶けにくく、さらに油脂が付着することで大きな詰まりへと悪化する場合があります。
大量の熱湯や高温排水を流している
熱湯を流すと油が溶けて流れたように見えることがありますが、排水管の奥で冷えると再び固まります。
その結果、グリストラップから離れた場所で詰まりが発生し、洗浄範囲が広がる可能性があります。
配管の材質によっては高温の排水が負担になるため、詰まり解消を目的として大量の熱湯を流すことは避けましょう。
グリストラップの容量が足りていない
店舗の排水量や油脂量に対してグリストラップの容量が小さいと、短期間で油脂や汚泥が溜まります。
清掃してもすぐ詰まる場合は、清掃頻度だけでなく、設備の容量や排水量が合っているか確認が必要になることもあります。
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グリストラップ本体と排水管のどちらが詰まっている?
グリストラップの詰まりを解消するには、本体内部に原因があるのか、その先の排水管に原因があるのかを切り分ける必要があります。
バスケット清掃後に水位が下がる場合
バスケットのごみを取り除いた後に水位が下がった場合は、グリストラップ入口付近での詰まりだった可能性があります。
ただし、排水速度が以前より遅くなっている場合や、ゴボゴボ音が残る場合は、排水管内にも油脂が堆積していることも考えられます。
本体を清掃しても水位が下がらない場合
バスケット、生ごみ、浮上油脂を除去しても水位が下がらない場合は、トラップ管または下流側の排水管で詰まりが起こっている可能性があります。
油脂が排水管内で固まっている場合、見える範囲を清掃しても改善しません。
複数の排水口で同時に流れが悪い場合
複数のシンクや床排水口で同時に流れが悪い場合は、それぞれの排水が合流する共通排水管が詰まっている可能性があります。
グリストラップだけを清掃するのではなく、排水経路全体の確認が必要です。
屋外の排水桝にも油脂が溜まっている場合
屋外排水桝に白色や茶色の油脂が付着している場合は、グリストラップを通過した油が広範囲へ流れている可能性があります。
この場合は、屋外排水桝から高圧洗浄を行い、排水管内の油脂を取り除くことがあります。
自分でできるグリストラップの清掃方法
日常的なごみや油脂の回収は、店舗のスタッフでも対応できます。
ただし、詰まりが重い場合や汚水が溢れている場合は、無理に作業せず業者へ相談してください。
清掃に必要な道具を用意する
作業時は、次のような道具を用意します。
- ゴム手袋
- 長靴
- マスク
- すくい網
- ブラシ
- バケツ
- ごみ袋
- 清掃用の布やペーパー
油や汚水で床が滑りやすくなるため、周囲の安全にも注意しましょう。
バスケット内のごみを回収する
バスケットを取り外し、内部の生ごみや異物を回収します。
網目に油脂や食材カスが付着している場合は、ブラシなどで清掃します。
バスケットが変形・破損している場合は、固形物が流出しないよう交換を検討しましょう。
浮いている油脂をすくい取る
水面に浮いている油脂を、すくい網などで回収します。
油脂をかき混ぜたり、排水口へ押し流したりしないことが重要です。
回収した油脂は、事業系廃棄物のルールなど、地域や契約先の方法に従って処分してください。
槽内の見える範囲を清掃する
仕切り板や槽内の壁面に付着した油脂を、ブラシなどで取り除きます。
作業後は、仕切り板やバスケットが正しい位置に戻っているか確認します。
排水管の奥へ棒やホースを無理に差し込むと、詰まりや配管破損に繋がる恐れがあります。
清掃後に排水状態を確認する
清掃後は少量の水を流し、水位が上がらず正常に排水されるか確認します。
水が流れない場合や、すぐに水位が上がる場合は、下流側の排水管詰まりが疑われます。
グリストラップ詰まりで避けたい対処法
誤った対処をすると、詰まりを排水管の奥へ移動させたり、汚水を溢れさせたりすることがあります。
大量の水を流して押し流す
大量の水を一気に流しても、固まった油脂や異物は簡単には流れません。
むしろグリストラップから汚水が溢れ、厨房内へ被害が広がる可能性があります。
大量の熱湯を流す
熱湯で油脂を一時的に溶かしても、排水管の奥で再び冷えて固まります。
詰まりの位置が奥へ移動すると、洗浄する配管の範囲が広がることがあります。
家庭用パイプクリーナーだけで直そうとする
家庭用の液体パイプクリーナーは、軽いぬめりなどには効果が期待できる場合がありますが、大量に固着した油脂や異物を取り除けるとは限りません。
成分が異なる薬剤を混ぜると危険なガスが発生する恐れがあるため、自己判断で複数の薬剤を併用しないでください。
油脂や汚泥を排水管へ押し込む
グリストラップ内の油脂や汚泥を排水管へ押し流すと、本体内部が一時的に綺麗になっても、排水管詰まりを悪化させます。
汚れは排水へ流さず、回収して適切に処分しましょう。
家庭用高圧洗浄機を無理に差し込む
家庭用高圧洗浄機のホースを排水管へ無理に入れると、配管の継ぎ目を傷めたり、汚水が逆噴射したりする危険があります。
業務用厨房の排水管は、配管経路や詰まりの位置を確認したうえで洗浄する必要があります。
業者へ相談した方がよい症状
次のような場合は、日常清掃だけでの解消が難しい可能性があります。
グリストラップを清掃しても水が流れない
バスケットや浮上油脂を取り除いても水が流れない場合は、トラップ管や排水管の奥で詰まりが起こっている可能性があります。
トーラー作業や高圧洗浄など、詰まり具合に応じて最適な作業が必要です。
グリストラップから汚水が溢れている
すでに汚水が溢れている場合は、緊急性の高い状態です。
厨房からの排水をすぐに止め、周辺にある電気機器や食材を汚水から離し、なるべくお早めに業者へ連絡してください。
複数の排水口で逆流している
複数の排水口で同時に逆流している場合は、共通排水管の詰まりが考えられます。
店舗全体の排水に影響する可能性があるため、排水経路を確認して洗浄する必要があります。
何度も詰まりを繰り返している
清掃後は一時的に改善するものの、すぐに流れが悪くなる場合は、排水管内部に油脂が残っている可能性があります。
表面だけではなく、配管内の油脂を高圧洗浄などで取り除くことが再発防止に繋がります。
悪臭や害虫が改善しない
グリストラップを清掃しても悪臭や害虫が改善しない場合は、排水管や排水桝の内部に汚れが残っている可能性があります。
衛生環境への影響が広がる前に、排水経路全体を点検しましょう。
排水管やグリストラップが破損している
槽やトラップ管、配管接続部にひび割れや水漏れがある場合は、清掃だけでは改善しません。
補修または部品交換が必要になるため、業者へ相談してください。
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専門業者が行うグリストラップ詰まりの作業
業者へ依頼した場合は、グリストラップ内だけでなく、その先の排水管や屋外排水桝まで確認します。
グリストラップ内部の点検・清掃
バスケット、浮上油脂、汚泥の状態を確認し、どこで水の流れが止まっているかを調べます。
仕切り板やトラップ管が正しく取り付けられているか、破損していないかも確認します。
ワイヤーによる詰まり除去
排水管内に異物や局所的な詰まりがある場合は、トーラー機(ワイヤー機器)を使用して除去することがあります。
ただし、排水管内に広く油脂が付着している場合は、ワイヤーだけでは十分に除去できないことがあります。
高圧洗浄による排水管清掃
高圧洗浄では、専用のホースから高圧の水を噴射し、排水管内に固着した油脂や汚れを洗い流します。
次のような場合に検討される作業です。
- グリストラップを清掃しても流れない
- 複数の排水口で流れが悪い
- 何度も詰まりを繰り返す
- 排水桝まで油脂が付着している
- 長期間、排水管を清掃していない
汚泥や油脂の吸引・回収
グリストラップ内に大量の汚泥や油脂が溜まっている場合は、吸引作業が必要になることがあります。
吸引車の使用や回収物の処分については、業者によって対応範囲が異なるため、見積もり時に確認してください。
作業後の通水確認
詰まり除去後は、シンクや床排水口から水を流し、正常に排水されるか確認します。
水位の上昇、逆流、異音などがないことを確認し、必要に応じて再発防止の清掃方法や点検頻度について説明を受けます。
グリストラップ詰まりの作業料金が変わる要因
グリストラップの詰まり解消にかかる料金は、現場の状況や作業内容によって異なります。
グリストラップの大きさ
小型のグリストラップと大型の設備では、油脂や汚泥の回収量、作業時間が異なります。
屋内・屋外の設置場所や、作業スペースの広さも料金に影響することがあります。
油脂や汚泥の量
溜まっている油脂や汚泥の量が多いほど、回収や清掃に時間がかかります。
吸引作業や廃棄物処理が必要になる場合は、別途費用がかかる可能性があります。
詰まりの場所と範囲
グリストラップ内部の簡易清掃で改善するのか、排水管や屋外排水桝まで洗浄するのかによって作業内容が変わります。
洗浄する配管が長い場合や、詰まり箇所が複数ある場合は、作業範囲も広がります。
必要な作業方法
主な作業方法には、次のようなものがあります。
- グリストラップ内部の清掃
- トーラー作業
- 高圧洗浄
- 汚泥・油脂の吸引
- 異物除去
- 部品交換や補修
見積もり時には、どの作業が料金に含まれているかを確認しましょう。
作業時間や緊急対応の有無
営業時間外や緊急対応では、通常とは料金が異なる場合があります。
営業への影響を抑えるために時間指定を希望する場合は、対応可能な時間帯や追加費用について事前に確認してください。
グリストラップの詰まりを放置するリスク
排水の流れが悪くても使用できているからと放置すると、詰まりが進行して被害が広がることがあります。
厨房へ汚水が逆流する
グリストラップや排水管が完全に詰まると、シンクや床排水口へ汚水が逆流します。
床や厨房機器が汚染されると、清掃や消毒が必要になり、営業再開まで時間がかかることがあります。
営業を継続できなくなる
厨房排水が使えないと、洗い物や調理が難しくなります。
店舗によっては、提供メニューの制限や一時的な営業停止が必要になる可能性があります。
悪臭や害虫が発生する
油脂、生ごみ、汚泥を放置すると腐敗し、強い臭いが発生します。
衛生環境が悪化すると、従業員だけでなく来店客にも不快感を与え、店舗の印象に影響する恐れがあります。
排水管の詰まりが広範囲に進む
油脂が下流側へ流れると、屋外排水桝や建物の共通排水管まで詰まりが広がる可能性があります。
洗浄範囲が広くなるほど、作業時間や修理費用も増えます。
グリストラップ詰まりを予防する方法
日常清掃と排水の使い方を見直すことで、グリストラップの詰まりを予防しやすくなります。
バスケット内のごみを毎日回収する
バスケットに溜まった生ごみは、営業終了後など時間を決めて毎日回収しましょう。
利用量が多い場合は、営業中にも確認する必要があります。
掃除担当を決め、清掃漏れを防ぐことをおすすめします。
浮上油脂をこまめに取り除く
水面に浮いた油脂は、厚く溜まる前に回収します。
揚げ物やラーメン、中華料理など油を多く使用する店舗では、一般的な店舗より短い間隔で確認しましょう。
底に溜まった汚泥を定期的に除去する
槽の底に溜まった汚泥も定期的に確認します。
スタッフでの除去が難しい量になっている場合は、専門業者による清掃を検討してください。
食器の油汚れを拭き取ってから洗う
調理器具や食器についた油を紙やスクレーパーで拭き取ってから洗うと、グリストラップへ流れ込む油脂量を減らせます。
廃油、スープ、ソースなどを排水口へ直接流さないルールを、厨房全体で共有することをおすすめします。
排水管の定期洗浄を検討する
グリストラップを清掃していても、少量の油脂が排水管へ流れ続けることがあります。
詰まりを繰り返す店舗や油を多く使用する業態では、排水管の定期的な高圧洗浄を検討しましょう。
清掃頻度は店舗の規模、営業日数、排水量、油の使用量によって異なります。
グリストラップの廃棄物は適切に処理する
グリストラップから回収した生ごみ、油脂、汚泥は、排水へ戻してはいけません。
回収した油脂や汚泥を排水へ流さない
回収した汚れを排水へ流すと、再びグリストラップや排水管を詰まらせる原因になります。
密閉できる容器などで一時保管し、地域や契約先のルールに従って処理してください。
地域の処分ルールを確認する
店舗や事業所から出る油脂・汚泥は、家庭ごみとは異なる取り扱いになる場合があります。
詳しい処分方法は、自治体や契約している廃棄物処理業者へ確認しましょう。
業者へ依頼する場合は処分範囲を確認する
グリストラップ清掃を業者へ依頼する場合は、清掃料金に油脂や汚泥の回収・処分が含まれているか確認しましょう。
吸引作業や廃棄物処理には対応していない業者もあるため、見積もり時の確認が必要です。
グリストラップの詰まりは営業に影響する前に対処しましょう
グリストラップが詰まる主な原因は、バスケット内の生ごみ、水面に溜まった油脂、槽の底に堆積した汚泥、排水管内に固着した油脂、異物などです。
排水の流れが悪い場合は、まず厨房から大量の水を流すのを止め、バスケットや水面の油脂を確認しましょう。
清掃後に水位が下がれば、グリストラップ内部の汚れが原因だった可能性があります。
一方、本体を清掃しても水位が下がらない、複数の排水口で流れが悪い、汚水が逆流するといった場合は、排水管側の詰まりが疑われます。
グリストラップの詰まりを放置すると、汚水の溢れ、悪臭、害虫、営業停止などに繋がる可能性があります。
店舗への影響が広がる前に、なるべくお早めに点検・清掃を行いましょう。
グリストラップや厨房排水の詰まりはひかり水道設備へご相談ください

グリストラップを清掃しても排水が流れない場合は、その先のトラップ管や排水管に油脂・汚れ・異物が詰まっている可能性があります。
ひかり水道設備では、グリストラップや厨房排水の流れが悪い、汚水が逆流する、排水口からゴボゴボ音がするといったトラブルのご相談を受け付けています。
現地の状況を確認し、グリストラップ内の清掃で改善できるのか、トーラー作業や高圧洗浄が必要なのかを判断したうえで、適した作業をご提案いたします。
弊社は下請け業者へ任せず、正社員のスタッフが対応しています。
作業内容や料金について分かりやすくご説明し、お見積もりにご納得いただいてから作業を進めます。
グリストラップや店舗・施設の厨房排水詰まりにお困りの際は、水道局指定工事店ひかり水道設備へご相談ください。
【施工事例のご案内】

相模原市緑区でグリストラップ清掃と高圧洗浄して詰まり解消
https://suidou-help.jp/works/3012/
よくあるご質問
グリストラップの詰まりは自分で直せますか?
バスケット内に溜まった生ごみや、水面に浮いた油脂が原因であれば、清掃によって改善する場合があります。ただし、清掃しても水位が下がらない場合や、複数の排水口で流れが悪い場合は、トラップ管や下流側の排水管で詰まりが起きている可能性があります。無理に水や汚れを押し流さず、業者へ相談しましょう。
グリストラップを清掃しても排水が流れない原因は何ですか?
グリストラップ本体ではなく、その先の排水管に油脂や異物が詰まっている可能性があります。排水管内に固着した油脂は、グリストラップを清掃しただけでは除去できません。症状によっては、ワイヤー作業や高圧洗浄が必要になります。
グリストラップの詰まりに熱湯を使ってもよいですか?
大量の熱湯を流すことはおすすめできません。油脂が一時的に溶けても、排水管の奥で冷えると再び固まります。その結果、詰まりの場所が奥へ移動し、洗浄範囲が広がる可能性があります。
高圧洗浄が必要になるのはどのような場合ですか?
グリストラップ内を清掃しても水位が下がらない、複数の排水口で流れが悪い、何度も詰まりを繰り返す、屋外排水桝まで油脂が溜まっているといった場合に、高圧洗浄が必要になることがあります。実際に必要な作業は、現地で詰まりの位置や排水管の状態を確認したうえで判断します。
グリストラップはどのくらいの頻度で清掃すべきですか?
バスケット内の生ごみは毎日回収し、水面に浮いた油脂もこまめに取り除くことが大切です。槽の底に溜まる汚泥や排水管の清掃頻度は、店舗の排水量や油の使用量によって異なります。揚げ物、ラーメン、中華料理など油を多く使う店舗では、より短い間隔で確認しましょう。
グリストラップの詰まりを放置するとどうなりますか?
排水の流れがさらに悪化し、グリストラップや厨房排水口から汚水が溢れる可能性があります。そのほか、悪臭、害虫、厨房設備の汚染、営業停止、排水管詰まりの拡大につながることがあります。異変に気づいたら、なるべくお早めの対応が大切です。
グリストラップ詰まりの作業料金はいくらですか?
作業料金は、グリストラップの大きさ、油脂や汚泥の量、詰まりの場所、排水管の長さ、高圧洗浄や吸引作業の有無などによって変わります。現地確認後に作業内容と見積もりを確認し、油脂・汚泥の回収や処分費が含まれているかも確認しましょう。
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今回は、「グリストラップが詰まったときの対処法|原因・高圧洗浄・予防策を解説」についてご紹介しました。
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